組曲 イーハトーヴォ物語 ピアノ楽譜発売

いつもブログを読んでいただいてありがとうございます。

イーハトーヴォ物語ピアノ版の楽譜が発売になりました!
長い年月ずっと待ってくれた皆さま、忘れないでいてくれて本当にありがとうございます。
「ようやく・・・」というか、それ以上に言葉にできない思いが湧き上がってきます。

ピアノ版の楽譜は以前出版社から発売されていたもののすぐに売り切れとなり、絶版となってからは入手困難となっていました。「自分で弾きたいので再販を!」という声が多く寄せられるものの、どうすることもできずに年月ばかりが過ぎてしまい、僕自身ずっと歯痒い思いを抱いていたものです。
あれから十数年が経過してしまいましたが、ここにきて全曲スコアリングを見直して再び一から楽譜を作り上げ、こうやって完全オリジナルの新版ピアノ楽譜が完成することとなりました。

ピアノが歌い奏でるイーハトーヴォ物語、是非その音楽に間近で直接触れてみてください。いつの日か皆さま自身が奏でる遥かなるイーハトーヴォ物語の音楽を聴かせてもらえる日を楽しみにしています。

いつも協力をしてくださる関連会社さんをはじめ、
音楽を愛顧してくださっている皆さまにあらためて御礼申し上げます。

商品紹介&販売ページはこちらから(試聴もできます)
Tsukasa Tawada Suite Ihatovo Story Original Piano Solo Score
組曲 イーハトーヴォ物語 オリジナルピアノソロ楽譜 / 多和田 吏


22年の歳月を経てファミコンPSG音源をよみがえらせた!

昔むか~しのファミコンの「あの(ピコピコ)音」を、よみがえらせてみました!
1989年にファミコンゲーム「ムーン・クリスタル」のために作曲した曲ですが、あれから何と22年の歳月が経過です。

この曲のように、「いつかは再びよみがえらせてあげよう!」と思いつつ、なかなか手を入れられないまま何年も・・・・みたいな曲がたくさんあるんだけれど、今回こんなことをやろうと思ったのは、この曲を心底愛してくれているロシアのユーザーたちが、彼らのバンドで演奏したときの録音を送ってくれたのがきっかけで、僕自身もこの2011年になって「ちょっとやってみるか!」と思ったのが理由です。

1989年作曲の[Theme A]に2011年作曲の[Theme B]を付加し、[Theme B]は実際ファミコン音源で演奏されるデータも新たに作りました。(公開するRimixバージョンはその部分を弦楽器で演奏させています)
レコーディングなんかは肩の力を抜いて気軽にやってはいるものの、22年の年月がひとつの録音に集約されるのは、ちょっとした歳月の重みのようなものを感じたりもしました。

さて、ファミコンには俗称”PSG音源”という、例のピコピコ音を鳴らすチップが搭載されています。
人によってはレトロに感じるかも知れませんが、僕の中では実はこの音世界はまだ終わっていないんです。最少な発音数かつ単純な波形であるがゆえに、作曲の際に邪魔になりがちな色付け要素が少なく、音楽の骨幹部分の設計などに集中できる作曲ツールとしてもいいんですよ!

かつてはこの音源が、ひとつの新しい時代、ひとつの新しい文化を築いたと言っても過言ではありません。

「この単純な構造の小さな音源チップから、大きな感動を生み出そう!」

たくさんの仕事をさせてもらいながらも、毎度毎度考えていることは同じでした。
ここには、音楽の力によって音源チップの物理的性能や制約を突破していく、夢とか希望が本当に存在しました。当然のように、そのための技術的な発明や工夫もたくさん生まれました。
しかしながら、せっかく成熟し始めていた文化が、その後の次から次へと「高性能・高機能」を追い求める風潮によって衰退させられてしまったのは、個人的にちょっと残念だったかな。

レジーナのせつない物語・・・・
「ムーン・クリスタル」の中から一曲お届けします。

Moon Crystal – Stage2 Music (Remix)
Composed(1989), Arranged(2011) By Tsukasa Tawada

※見られない場合はhttp://www.youtube.com/user/TsukasaTawada


ラヴェル”オンディーヌ(水の精)”の練習風景

以前、何回か記事で書いたり録音をアップしたりしました、「ラヴェル 夜のガスパール”オンディーヌ(水の精)”」ですが、その練習風景を映像をアップしました。
繊細な音符が洪水のように湧いてくるような曲ですが、老朽化のため忘れっぽくなった僕の頭で「暗譜」が出来ているかどうか?を確かめるための通し稽古の最中の映像です。

やはりというか(笑)練習不足&記憶の怪しいところが何箇所かありますが、最後まで気にせず通してしまってます。
まあでも、高校生のとき以来のこの通し稽古で、音楽性はほとんど変わっていない(成長していない?)ことが確認できた。
良いか悪いかは別として(笑)

Ravel Gaspard de la Nuit “Ondine”

※見られない場合はhttp://www.youtube.com/user/TsukasaTawada


北米・欧州でDSiWare 「Delbo」配信開始

また告知が遅くなってしまいましたが、先々週、北米・欧州にてDSiWare 「Delbo」がNeko Entertainement社より配信開始となりました。

ビヨンド・インタラクティブ株式会社と一緒に作ったソフトで、テトリスなんかと同様に自分的には中毒性のあるゲームです。
音楽は重厚なバロック音楽を!ということだったので、DS本体から奏でられるハープシコードの音にちょっとこだわってみた。

ハープシコードの音は1700年代のフランス製Blanchet。
全音域にわたってサンプリングされた音を念入りにフィルタリングした後、
DS本体にマルチサンプルでスタック。
次に「部屋鳴り(リバーブ)」効果用に、
楽器音とは別にアンビエント成分もマルチサンプルでスタック。
最後に空間に響くときのTransient(トランジェント)レスポンスを自然にするために、
擬似的に波形のアタックレート値を追い込んで、ハイ!出来上がり!

DS本体で鳴らしたときの自然なパンニングとプレゼンス、そしてバロックの空気感を実現するために、こんな感じのことをやってました。機会があったら聞いてみてください。

タイトルの音楽をちょっとだけ、どうぞ!
”Delbo” Title Music Composed by Tsukasa Tawada

DSiWare 「Delbo」
http://www.digitallydownloaded.net/2011/07/review-delbo-dsiware.html
http://dsiware.nintendolife.com/reviews/2011/06/delbo_dsiware


朝からファミレスで「イーハトーヴォ物語」

今日は朝からファミレスのテーブルに楽譜を広げ、赤鉛筆で校正作業です。
ファミレスのテーブルって大抵大きめに作られているので、書類をドサっと広げても余裕で作業出来るのがいいんです。
涼しいし、飲み物・食べ物まで付いているし、ボタン押せば誰か来てくれるし(笑)

今の季節、特に午前中の時間帯は快適です。

ちなみに校正中の楽譜は、僕が1992年~1993年頃に「イーハトーヴォ物語」のために書いた曲集の中の一曲、「海をみつめて」という曲のピアノ版楽譜の新版です。
「使命感とともに自然の脅威に立ち向かい、海に散っていった若い命」を描いた曲です。

「イーハトーヴォ物語」の楽譜は、楽譜出版社による初版(CD付き)発売からすでに十数年経過し、
現在ではほとんど入手不可能なのですが、「この曲集をどうしても弾きたいので楽譜が欲しい」という問い合わせも多いことから、僕自身が「新オリジナル版」として、じっくりと一から作り直している最中なのです。
何年も前に「いつまでも待ちます」と言ってくれ、そして本当にその後ずっとずっと待ち続けていてくれた方々のこと、絶対に忘れませんから!

しかし、真面目に撮ってもこんなピンボケ写真。
最近の日本の携帯カメラの性能劣化なのか、腕が悪いのか・・・・

ファミレスのテーブルは素晴らしい!
というお話しでした・・・・!?


「イーハトーヴォ賛歌」ピアノ版(映像)

皆様、いつもご来訪ありがとうございます。

さて、僕が音楽を手がけました「イーハトーヴォ物語」の音楽集ですが、
初版CDを発売してから十数年経過し復刻版CDが発売になり、またまた9年もの年月が流れてしまったんですね。
長い間皆様に愛されて続けて来たんだなあと、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
あらためて皆様にお礼申し上げます。
いつもありがとうございます。

今日は、そのイーハトーヴォ物語の音楽集の中から、
「イーハトーヴォ賛歌」のピアノ演奏映像を公開します!

僕自身、充電期間に入ってから5年ほど経過しました。
この期間に入り、最初にクラシック系のピアノ録音を行いましたが、
それ以降ほとんど音楽を聴くことも書くこともない日々が続いていて、時々忘れた頃にピアノに向かったりしていました。

レコーディングなどで一日中音のラッシュの中で過ごしていた以前と比べると、
最近になってやっと音が元通りというか本来の音で聴こえるようになりました。
休養のせいかどうなのかはわかりませんが、
耳の解像度や心の感度が上がって音符そのものの本来の息遣いを感じられるようになってきました。
僕自身が作曲した曲も久しぶりに弾いてみると、以前は自分でも気がつかなった表情を見せてくれたりするので、
新鮮な気持ちで親友と再会しているような気分にさせてくれるんです。

さて、このイーハトーヴォ物語の音楽も、作曲した当初から長い年月を経て、
やっと新鮮な気持ちで曲と向き合うことが出来そうな気がする今日この頃です。
そんな折り、録音担当君の秘蔵フィルム?を検査したら、なんと僕のピアノ練習風景を隠し撮りしていたのが発覚!
彼を警察に突き出す前に、このブログで証拠品を皆様と共有させていただきます。
ああ、でも僕の怪しい裸体を晒してなくてよかったぁ(笑)

冗談はさておき、
ピアノの練習の合間には、こうやってときどき思い出したように自分が作曲した曲を弾いています。
さすがにミッキーのパジャマ姿では登場していませんが、今はこんな感じでリラックスして弾いてたりします。
いや、起きぬけ風情で失礼(笑)

震災で大被害を受けた東北地方ですが、
僕の心の中にある東北地方=イーハトーヴォの世界だったりするんです。
震災の復興とともに、僕の思い描く理想郷「イーハトーヴォ」が復活することを願わずにはいられません。
賛歌よイーハトーヴォの地へ届け!!
Tsukasa Tawada – “Ihatovo Praise” From Ihatovo Story

※見られない場合はhttp://www.youtube.com/user/TsukasaTawada


映画「破線のマリス」エンディング曲を演奏

いつもご来訪いただきありがとうございます。

以前、僕が音楽を手がけた映画「破線のマリス」(英題:”The Frame”)ですが、
その中から、映画本編のエンディングロール用に作曲したピアノ・ソロ曲を動画でアップしました。
ピアノの練習中に録音担当君が撮っていた秘蔵の隠し撮り映像(笑)???というか、
ただのピアノ練習風景から抜き出した映像です。

映画本編では現代社会の病理的側面をスリリングに描いていますが、最後のエンディングロールでは、
音楽によって殺伐とした雰囲気の奥に押し込められたメッセージをクローズアップしようと試みました。
そして、本編の切迫したような時間感覚と対比するような余韻を!と思い出来たのが、このピアノ・ソロ曲です。

このお仕事は、当時僕が感じていた社会問題意識がそのまんま映画でも描かれていて、
まさにドンピシャ!っていう感じの仕事でした。
「縁」というのか何というのか、なんか面白いものですね。

さて、このエンディングロールを作曲している最中は、

「現代社会の親子のネジれた関係を浄化したい・・・」

まさに、そんな感情を胸に抱えながら、
五線譜に音符を置いていったのを今でも覚えています。

映画「破線のマリス」(英題:”The Frame”)のエンディングロール曲、
ピアノ練習風景中の映像ですが、よかったらどうぞ!

映画「破線のマリス」よりエンディングテーマ「母と子と」

※見られない場合はhttp://www.youtube.com/user/TsukasaTawada

映画「破線のマリス」(英題:The Frame)

原作・脚本:野沢 尚
監督:井坂 聡
音楽:多和田 吏

出演:黒木瞳/山下徹大/筧利夫/白井晃/篠田三郎 /
中原丈雄/堤寛大/鳩山邦夫/中村敦夫/秋本奈緒美/
大場久美子/辰巳琢郎/中尾彬/陣内孝則

第12回東京国際映画祭出品作品
第29回ロッテルダム国際映画祭出品作品
第15回サンタ・バーバラ国際映画祭招待作品


ルネサンス

中世ルネサンス時代。
思想と表現が融合して人類文化が再生して花開く・・・・
というようなイメージがありますよね。

その時代に行ったことがないので実感はないけど、文学、音楽、絵画、建築などによる表現は、きっと何世紀にも渡って影響を及ぼすであろう力強さを持っていたことが想像できます。
現に、ダンテやペトラルカが描いたその時代の意識は、多方面にその後もずっと影響を及ぼし続けたんですよね。

まだまだ純粋で気楽だった時代。
「心」を別の形で表現することが始まった時代。
表現に触れる楽しさや、自ら表現する喜びが溢れ始めた時代。

本当のところはよくわかりませんが、
そんな中世ルネサンス時代に思いを馳せた曲をアップしますね。

”Renaissance” Music Composed by Tsukasa Tawada

 

さて、政府だけでなく大地も人心も揺れ動く日本ですが、全員で立ち向かわなければならないこの試練を乗り越えた後は・・・・

荒れ果てた人心が浄化され、
荒れ果てた大地が再生し、
忘れていた日本本来の思想と表現が甦る。

そして、思想と表現と新技術が高度に融合する日本ルネサンス時代の到来です。

これが夢でなければいいんだけど。
いや夢であってはならない。
それまで、僕自身も持ちこたえられるように頑張らないと。
意識は高くね、みんな!


古い楽譜

最近、楽譜の整理を始めました。
久しぶりに取り出した楽譜なども、その表紙を見ただけでピアノ練習当時の楽しかったこと辛かったことが、つい昨日のことのように甦ってきます。

ちょっと写真なんか撮ってみました。

これらは子供の頃に買って以来ずっと使い続けた楽譜で、30年以上の月日の流れにも耐えてきた楽譜です!
何度もセロハンテープで補修を繰り返した跡があり、角部分は削れて丸みを帯びているでしょ。
楽譜を何度も何度もめくり、譜面台との摩擦で長い年月をかけて少しずつ角部分が均一に削れたものです。
この丸みの具合は「30年カーブ」とでも呼ぶことにしましょう。

実は10年おきに同じ曲の新しい楽譜を買っていて、他にも2冊持っているのですが、今でもピアノを弾くときに使うのは一番古いこれです。
これらの古い楽譜は、どんな製紙技術も敵わないくらい均一な柔らかさを有していて、適度に磨り減った紙のエッジが指先に馴染むので、数十ページある楽譜でも2~3回めくるだけで目的のページを軽くパタンと開くことができます。
そのあまりの使いやすさに、自分が開くべきページの場所と練習方法を楽譜が知っていて、無言で教えてくれているような感覚さえ生まれてきます。自分の身体と楽譜が同化してしまったかも知れません(笑)
この生き物のような感じ・・・・新しい楽譜では絶対にこうはいきません!
これこそが「アナログ世界」、「リアル世界」で起こる素晴らしい出来事なんですよね。
愛着・・・云々という以前に、実用という観点から見ても、明らかに新品よりも劣化(?)した古いもののほうが価値が上がっていることは疑いのない事実です。

最高に素晴らしい感触を持った楽譜たち!
彼らは持ち主の心を知っている!
決してお金では買うことの出来ない価値を持っているのです。

ここで思うのですが、普段から無意識的に触れるこんな些細な感触が、実は人間の五感の養成に大きくつながっているような気がするんですよねー。
物の変化を数値とか理屈で捉えるだけでなく、感触として捉える、感じることはとても重要なことです。
たとえ得られたその感触を、数値や言葉などで説明なんかできなくても良いのです。
五感とはそういうものです。

特に子供たちにはその成長過程において、こういったアナログ世界のもたらす「物質的変化」に大いに触れ、そして感じて欲しいと願わずにはいられません。
近年、思考回路まで記号化・標本化・デジタル化が進んでいると感じるのは、きっと僕だけじゃないはず。

いつも読んでいただきありがとうございます。