昔むか~しのファミコンの「あの(ピコピコ)音」を、よみがえらせてみました!
1989年にファミコンゲーム「ムーン・クリスタル」のために作曲した曲ですが、あれから何と22年の歳月が経過です。
この曲のように、「いつかは再びよみがえらせてあげよう!」と思いつつ、なかなか手を入れられないまま何年も・・・・みたいな曲がたくさんあるんだけれど、今回こんなことをやろうと思ったのは、この曲を心底愛してくれているロシアのユーザーたちが、彼らのバンドで演奏したときの録音を送ってくれたのがきっかけで、僕自身もこの2011年になって「ちょっとやってみるか!」と思ったのが理由です。
1989年作曲の[Theme A]に2011年作曲の[Theme B]を付加し、[Theme B]は実際ファミコン音源で演奏されるデータも新たに作りました。(公開するRimixバージョンはその部分を弦楽器で演奏させています)
レコーディングなんかは肩の力を抜いて気軽にやってはいるものの、22年の年月がひとつの録音に集約されるのは、ちょっとした歳月の重みのようなものを感じたりもしました。
さて、ファミコンには俗称”PSG音源”という、例のピコピコ音を鳴らすチップが搭載されています。
人によってはレトロに感じるかも知れませんが、僕の中では実はこの音世界はまだ終わっていないんです。最少な発音数かつ単純な波形であるがゆえに、作曲の際に邪魔になりがちな色付け要素が少なく、音楽の骨幹部分の設計などに集中できる作曲ツールとしてもいいんですよ!
かつてはこの音源が、ひとつの新しい時代、ひとつの新しい文化を築いたと言っても過言ではありません。
「この単純な構造の小さな音源チップから、大きな感動を生み出そう!」
たくさんの仕事をさせてもらいながらも、毎度毎度考えていることは同じでした。
ここには、音楽の力によって音源チップの物理的性能や制約を突破していく、夢とか希望が本当に存在しました。当然のように、そのための技術的な発明や工夫もたくさん生まれました。
しかしながら、せっかく成熟し始めていた文化が、その後の次から次へと「高性能・高機能」を追い求める風潮によって衰退させられてしまったのは、個人的にちょっと残念だったかな。
レジーナのせつない物語・・・・
「ムーン・クリスタル」の中から一曲お届けします。
Moon Crystal – Stage2 Music (Remix)
Composed(1989), Arranged(2011) By Tsukasa Tawada
※見られない場合はhttp://www.youtube.com/user/TsukasaTawada